ノウム・トノール

念願のノウム・トノールを作ってみました!

ノウム・トノールは、椰子(トノール)の米粉蒸しパンです。

どうして念願かといいますと、カンボジアのローカルおやつだし
椰子の蒸しパンてどんな味?とずっと作ってみたかったのです。

市場で上の蒸しパンを買ったのはもう3年前。そのときは2月でした。
こーさんのお母さんに見せたら、この時期熟した椰子がとれないのに、
これは椰子は使っていなくて、薬で色をつけてるのよ!と言いました。

時期じゃないなら仕方ないとずっとあきらめていましたが
なんと熟した椰子がたくさんメゾンドコートノーでとれました。
(この画像はお借りしました)

椰子の皮をむいて、なかの黄色い繊維質の実を少しの水にひたしてしごきだすと、
黄色い汁がたくさん出てきます。

それを砂糖と米粉と、膨らませるためのものを入れて、
バナナの葉の器に流して蒸すと、黄色いやさしい蒸しパンのできあがり。

その膨らませるためのものはなにかといいますと、
作って完成した生地をしばらく置いておくと、発酵します。
ぷつぷつ泡がでてきたら発酵完了。それを新しく作った生地に加えて、膨らませるのです。

なんとまあ手のかかる…
さらには米を石うすでひいて米粉にするところから本来は作るので、
だんだんお菓子作りの敷居が高くなっていきます。

が、そこは文明の力を借りて、ベーキングパウダーなるものを使ってしまう私。
そして市場で買った米粉も使っちゃう!

バナナの葉の器だけは隣のおばあちゃんに教わりながら作りました。
(これが一番面倒くさい。葉っぱをとってきて干さないといけないし。葉っぱを留める
爪楊枝から手作りだし)やはりおばちゃんに教わるほどいいことはない…。



おかげで多少ずるしたお菓子ですが蒸しパンが出来上がりました!
味はというと、ほんのり椰子の香り、甘い米粉のもちもちした蒸しパンです。
卵を入れない分、よりもちもち。
こーさんのお母さんに、椰子の量に対して米粉が少なすぎる、椰子が多いと
おなかを壊すかもしれないから気をつけなさいとご指摘をいただきましたので
またリベンジするぞー

(でもお母さんおいしいと言ってペロリと食べてくれた、うれしい)