田舎の台所

台所が昔から好きである。

そのおうちの家族を支える台所。お母さんの城であり、同じ台所なんて二つとない。

カンボジアの田舎の台所もそれぞれで、古い使い古した鍋や、油がよくしみた中華鍋、朝の残りや調味料が雑然と、でも清潔にこなれた感じで並んでいるのが、こーさんのお母さんの台所。



お母さんの台所は外です。
ガスはないから、薪で料理します。
お母さんがそこにいるから、自然と子供や近所の人が台所に集まるのもまたいい。
お母さんが作ってる後ろから子供がのぞいたり、皿を並べるのを手伝う姿もまたいいもの。 
いつもの食卓。
急にいった私たちのためにお母さんがありあわせで作ってくれたおかずと残ったスープ。

お母さんが作ってくれたご飯を、みんなで同じお皿からとる、この食卓が大好きです。