モアン・ティム

隣のとなりの家はこーさんの妹のだんな様のご両親の家。

おばさんは朝クイティアウ(汁麺)とボボー(お粥)を出すお店をして、お昼はクーラーボックスにいれた氷や飲み物などを売っている。
おじさんは、普段は観光客相手に牛車にのってはたらいてるのだけど、実は料理人。
村で結婚式や葬式などがあると、

何百人もの料理を一手に引き受けて作る凄腕の料理人だ。

お人好しで、すぐ酒を飲んでしまいちょっと忘れっぽいのがお茶目なおじさん。

おじさんが作る料理は、お母さんたちが毎日作る田舎の家庭料理とはひと味違う、田舎のご馳走料理。

おじさんにはもう何年か来る度に料理を教わっていて、私の大先生である。

さて今日教わったのは
モアン・ティム。

一羽の鶏のお腹のなかに、豚挽き肉、鳥の内蔵、きくらげや春雨や蓮の種、するめや干しエビなど具をたくさん詰めて蒸す、豪華な料理。

おじさんは詰める具を次々に豪快にきっていき、砂糖や塩などもいれて、具をもみもみ。
オイスターソース、味の素、ロティと呼ばれる豚だし顆粒の粉までどばっといれて、もうこれは旨味のオンパレードである。

さすが男の料理。味の付け方も豪快この上ない!うまさ第一!

これを鶏のお腹につめ、20~30分蒸し煮にしていく。

できた料理はこんなかんじ。
                             
 中を開くとたっぷりな具。
 

おじさんちで育った鶏、さすがおいしい。

曜子はこれで日本で売れまくりだ!とガハハと笑うおじさん。
おじさん今日もありがとうございます!